見せすぎです!! [つぶやき]
ここ数日、札幌の市街地にヒグマが頻繁に出没している、というニュースを昨晩見ました。
ニュースの中では目撃情報があった市街地の映像に続いて、ハンターに射殺されたヒグマの映像も…。
しかも、大きな熊だったと訴えたかったのかもしれませんが、
キリストのように張り付けられた命を失った熊の姿を、カメラは下からなめるように写し、
まだ血が付いたハンターの手を縛られた熊の手と比較する映像まで…。
人間にとっては餓えたヒグマは害獣かもしれませんが、餌となる木の実などが
不作で餌がなく、生きるために餌を求めて町に降りて来ただけのこと。
百歩譲って人間に被害を与える前に人間が自己防衛のために射殺したのは
よいとしたとしても、その後の姿を市中引き回しの刑みたいにあんなに晒すなんて…。
思わず目を覆いたくなりました。ヒドすぎる…。
最近、映画なんかを見ていても、すべてを映像で見せすぎているように思います。
事実を白日の元に明らかにするのと、なんでも映像で見せるのとは違う!
…私はそう思います。
映画などでも、以前はすべてを映像化せず、前のシーンからのつながりや音などから、
後は観るものに委ねる…というような配慮がありました。
だからこそ観ている側は考える…。
それは醜いシーンに限らず、幸せなシーンでも同じ。
昔話の「めでたし、めでたし」です。
後は観ている人が想像してね!というような。
熊の話から広がりすぎましたが…(^_^;)
でも、私はこの「見せすぎ」という、“余計なお節介”が、考える力・感じる力を
退化させる原因の一つに思えてならないのですよ…。
考える、とは人間の特権じゃないですか。考えることを放棄することは、
人間であることを放棄するのと同じではないでしょうか?
…ちょっとお怒りモードで失礼しました(__)
コメント 0