人間万事塞翁が馬 [つぶやき]
皆さんご存じかと思いますが「にんげん」ではなく「じんかん」と読むのですね。
人の世は…という意味だそうです。
要塞に住むお爺さんの馬がある日逃げてしまった。
周りの人々は「不幸なことが起きた」と言いますが、
お爺さん一人が「このことが幸せに繋がるかもしれないよ」と言います。
しばらくして逃げた馬が家族をつれて帰ってきました。
周りの人々は今度は「幸せなことが起きた」と喜びますが、
お爺さんただ一人だけが「このことが不幸を招くかもしれない」と言います。
またしばらくしてお爺さんの息子がこの馬から落ちて足を怪我します。
また周りの人々は「不幸が起きた」と言いますが、
またお爺さん一人だけが「これが幸せにつながるかもわからない」と言うのです。
そして時が過ぎ戦争が起きます。
周囲の若者は皆徴兵され命を落としますが、
お爺さんの息子は足を怪我したお陰で戦争に行かずに済み命を落とさずに済みました。
…と、何事も幸・不幸は一時だけではわからない。どう転じて幸になるかも不幸になるかもしれない。
というお話。
私はこの話が結構好きで、何事もなるべく多方面から捉えるように心がけています。
そうは言ってもなかなか出来ないものですが…。
成功している方は、この幸・不幸の捉え方が違うと思います。
かの松下幸之助さんは、小学校しか出ていませんが、それが良かった、と言っていたそうです。
自分には学が無いからこそ、なんでも人に聞くことができた、と。
またある時船に乗っていたところ、他の乗客の巻き添えを食らい
海に落ちてしまいますが、これが夏で良かった、冬なら心臓麻痺で死んでいたかもしれない。
自分は運が良い、と。
よくポジティブシンキングと言いますが、分かっていてもなかなか出来ないもの。
最初からポジティブシンキングするのは無理でも、発想を転換して後からでも
“あれは結果として良かったことだ”と考えられれば良い方じゃないでしょうか。
その時に最初の話「人間万事塞翁が馬」で考える…と言うのはオススメな方法だと思います。
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