Espressivo! [つぶやき]
今朝は大雨だったので、自転車通勤は断念。久々の電車通勤でした。
たまたま地下鉄で配布しているフリーペーパー「メトロミニッツ」を手に取ると、
特集は「ふるさとツーリズム」
ふるさと…だから?…(-_-;)
??と思ってしまう表紙の写真。子供がふざけて変顔をしている。
まぁ~田舎の子っぽいっちゃぁそうかもしれないけど…。
私は川越で生まれ、物心つく前に都内に引っ越し、それ以来東京を出て暮らしたことはありません。
一方でマスターは長崎生まれ長崎育ち、大学は大阪ですが、いわゆる自然の中で育った人。
年配のお客様とはよく、都会の子は本当の闇を知らない、とか、夜空に見える
星の数が違う、とか、虫の声を聞いたことがない、と言う話でマスターと盛り上がります。
その時必ず私は「知らないでしょ?」と聞かれます。
私が東京に移ってきた頃は、それでもまだ空き地もあって虫を取ったり、野球をして泥んこになったり…
という環境が残っていました。
店がある茗荷谷も、近くに植物園や教育の森公園があり、今でもザリガニを取ったりも出来るようです。
とは言え、小学校の校庭は土ではないし、真夜中でも24時間営業の店のネオンで夜空は明るい。
お客様で音楽家の方が面白いことをおっしゃっていました。
最近の子供は、楽器演奏の技術は素晴らしいけれど表現ができない。
音楽用語に「espressivo(エスプレッシーヴォ)」という言葉があるそうです。
意味は「表情豊かに、感情を込めて」
以前テレビで、日本人天才少女ヴァイオリニストのウィーンの音楽学校での留学生活に
密着した番組を見ました。
有名な一流指導者についてレッスンを受けていたのですが、何度も何度も注意を受けていたのが、この
「espressivo(エスプレッシーヴォ)」
前出の音楽家のお客様は、ご自身でもオーケストラで演奏されますが、指導者でもあります。
その方曰く、
子供の頃から英才教育で音楽(勉強とも言い換えられますが)ばかりしていると、
例えば泥んこ遊びや鬼ごっこをして遊んだことがない。
そういう子供達は感情の表現の仕方を知らないことが多いそうです。
技術はいくらでも学べますが、遊びから得る感情は自ら経験して発達させないと
後からではなかなか身に付けられないことかもしれませんね。
確かにメトロミニッツの表紙を飾る変顔少年は、感情豊かに同級生達を笑わせている
人気者!と言う感じが伝わってきます。
大人になって大物になる人はやんちゃな子供時代を過ごしていることが多いようにも思います。
今となっては、絶滅危惧種とも言える子供らしい子供たち。
みんなで保護しないとね!!
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