雲の上団五郎一座 [つぶやき]
お客様から前々から話しには聞いていた『雲の上団五郎一座』
当時の喜劇役者を一堂に集めた舞台を映画化したのだそうです。
たまたまテレビで放送していたので、これは見ねば!と録画して休日に観ました。
出演者は超豪華!
主役にフランキー堺、相手役は水谷八重子
脇を固めるのは
エノケンに三木のり平、八波むと志、花菱アチャコ、清川虹子に由利徹!
そしてまだ若かった高島忠夫に藤田まことまでちょい役で登場します。
話しは単純明快。
旅の一座。花形役者がヤクザの親分の愛人をめぐりひと悶着。
その場を追われて四国へ移動する道中、東京で勉強したと言う新進気鋭の自称演出家と出会います。
演出家としめしあわせ、四国の興行会社の社長を口車にのせてなんとか舞台を実現させます。
戸惑いながらもこの若い演出家の言う通りにしていくと、これが大当たり!
なんと大阪から舞台の出演依頼が来てしまう。
めでたし、めでたし。
というお話。
話が単純なだけに、出演役者たちの達者な芸で大笑いしました。
特にフランキー境演じる演出家が、メイン役者達が女性に夢中で舞台に穴を空けるシーンで
演じた”適当”勧進帳はお見事でした!
そして三木のり平と八波むと志のコンビの「お富さん」のシーン!お腹抱えました(=^0^=)
なんの屈託もなく笑える映画はやっぱり良いですね~(*´ー`*)
店ではよぉ~く「昭和」の時代の話が出ます。
物がなかった時代。人と人が助け合い工夫し合い、肩寄せあって生きた時代。
今は、電子機器に囲まれ、情報が溢れ、人と人の心がすれ違い、
モノゴトが複雑に複雑になっている気がします。
最近、そんな現代にちょっぴり疲れ気味な私には本当に良い清涼剤になりました。
映画の中で演出家役のフランキー堺が役者たちに向かって熱く語ります。
「精神ですよ、精神。」
そう。何も複雑にこねくり回したり、溢れかえる情報に惑わされなくても、
精神さえしっかりあれば良いんですよ。
こんな時代ですが、シンプルに、そして「精神」を大切に生きたいものです。
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