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マルゲリータ女王のピッツァ [つぶやき]

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「マルゲリータ女王のピッツァ」


これは、美味しいピッツァのメニュー名でも、ピッツァを出すお店の名前でもありません。


実はこの本、ご縁があって著者ご本人からお店をオープンしてほどなくいただきました。


サブタイトルに「かたちの発想論」とあるように、
著者である蓮見孝先生は、超一流車メーカーでカーデザイナーとして数々のデザインを
担当した後、大学で教鞭をとり、また、さまざまデザインに関わるプロジェクトに携わり
続けていらっしゃり、そして現在は札幌市立大学の学長に就任…と言う方です。


本をいただいた時に一度は読了したのですが、今企画しているものづくりの考え方に
何かヒントになるかな?とふと思い立ち、再び表紙を開きました。


すると!!


なんとまぁ、まさに今、私が求めていたコトが、珠玉の言葉で
散りばめられているではありませんか!


少しご紹介すると…

「モノには、その本来のはたらきに加えて、人と人が気持ちを伝え合うという
“ことば”のようなはたらきがあります。モノはコミュニケーションの媒体として
働く側面があるのです。」

これはピッツァ・マルゲリータが生まれたエピソードとして、
イタリアがようやく統一国家を確立した時代、サヴォイ家のマルゲリータ女王が
北イタリアからナポリを訪れた時に、一般市民であるピザ職人から届けられたビッツァが
イタリア統一国家の国旗である三色旗を表現していたことに感動して名付けられた、
という話が紹介されている下りに書かれていました。


この話を皮切りに、さまざまなエピソードや、ご自身の体験を織り混ぜながら、
デザイン、ものづくりの持つ意味合いや考え方などを時代の流れとともに解説しながらも、
ご自身が考えるあるべき姿をドキッとするような視点から訴えている、そんな本だと思います。


私はモノを作る作家ではありませんが、カフェギャラリーというスタイルで店を
営んできた6年間に出会った作家さん達や、それを見てくださるお客様との
コミュニケーションを通じて、芸術・アート・手仕事を大切にする心を広げたい、
それらを愛(め)で育む環境を取り戻したい、それは引いては文化を大切にすることにつながり、
そして文化は人の心を育てることに必要不可欠…そんな風に思うようになりました。

小さな力ではあるけれど、一歩を踏み出したいと模索中です。

そして世間を見渡せば、そういう想いが至るところに現れてきている、
とも感じています。


この本はその気持ちをまたさらに強めることになりました。





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